江戸食と酒と旅の話

江戸文化好きライター・花松遊美のブログ

旧東海道沿いの老舗「立会川 吉田屋」で悠々と泳ぐ鯉を眺めながら蕎麦前

創業160年の老舗「立会川 吉田屋」へ

先週末、昼酒を楽しみに老舗の蕎麦「立会川 吉田屋」へ足を運んだ。

実はもう1件、北品川にある「しながわ翁」も気になっていたのだけど、日曜日はあいにくの定休日だったため、このたびは、京急立会川駅へ。

立会川に着くと駅前にあるものといえばこじんまりとした商店街だけ。数分歩き、住宅街の真っ只中に、吉田屋はあった。店は旧東海道沿いにあり、かつて旅人たちが往来していたのだなぁと思う。

ちなみに、立会川にはかつて土佐藩の屋敷があったとのことで、駅から2、3分の場所には坂本龍馬像が建っている。小さな駅だが、意外に歴史の面影が残っている場所なのかもしれない。

創業160年以上の歴史をもつ吉田屋もそのひとつだ。期待とドキドキを胸に秘め、扉をあけると、純和風で清潔感がある落ち着いた雰囲気だった。ゆっくり料理を堪能できそうだ1階はテーブル席と、畳の部屋がある。また、奥には離れの個室もあり、鯉が泳ぐ姿と小さな庭園を望みながら食事ができる。

テーブル席へ案内され、まずはビールで乾杯!

焼き鳥、いたわさ、卵焼き、天ぷらetc……。蕎麦屋でお馴染みの一品料理も多くそろっている。蕎麦会席とうたってだけあって、高級店といえる値段だ。

まず選んだのは蕎麦味噌と、季節の料理の中からハモのたたき。ここの蕎麦味噌ちょっと珍しい。今まで食べたことがないピリ辛味だ。甘さとしょっぱさのバランスがちょうどよく、そこにおそらく山椒入りの七味の辛味がアクセントになっている。自分的には、蕎麦味噌といえば日本酒が必要不可欠なのだが、ビールにもすごく合い、新鮮だ。

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ハモのたたきは、上品な味わいで、熱燗とともに。ふわふわとした食感も日本酒の口当たりにぴったりだ。

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続いて頼んだ焼のりは、口にするたびにパリっといい音がして、磯の香が心地よい。専用の木箱に入っているのだが、なんと下に炭があつらえてあり、ほんのりあたたかく、よりパリっとした食感で楽しむことができるのだ。そして見た目も味わい深くてすてき。

料理をともに、熱燗を2人で2合いただいた後は、冷酒に切り替えた。季節のおすすめの日本酒3つの中から、ひとつづつ選んだ。

その後は、季節の天ぷら盛り合わせもお願いし、夏野菜とはもの天ぷらを賞味。みょうが、なす、ピーマンなど、どれもおいしかったけど、とうもろこしと枝豆のかき揚げは、生まれて初めてたべた種類の天ぷら。さわやかなとうもろこしの香りと甘みとほくほくの枝豆のコンビは絶品だった。少し甘めの天つゆともとてもよく合っていた。

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〆のお蕎麦は、伝統の十割蕎麦をいただいた。せいろをいただくと、コシがある太めの麺で、かめばかむほど蕎麦の香りがひろがる。噛むのが楽しい蕎麦だと思った。十割そばにありがちなポロポロくずれてしまうということもなかった。

蕎麦本来の味やコシを楽しむには冷たい蕎麦をチョイスするほうがいいかもしれない。

ちなみ、テーブル席に座ったわたしたちであったが、実は途中から、和室で、悠々と泳ぐ鯉をながめながら、お酒と料理を堪能していた。

池が見られる個室はどのように利用するのか店員さんに伺ったところ「静かなところで食事されたいですか?」と。店内は十分落ち着いた雰囲気だったが、せっかくなので、鯉とか池とか見られたらいいなと話をしたところ、個室は予約が必要だが、ちょうどお客さんが帰ったばかりの、和室の窓際の席を、すぐに片付けるのでどうぞうつってくださいとお気遣いいただいたのだ。

やさしい~ありがたい。

ということでお言葉に甘えて移動。特等席で優雅なひとときを過ごすことができた。

会席料理を提供する老舗ということで、ちょっぴり値は張るものの、料理もおいしく、雰囲気もよく、ホスピタリティのある接客を考えれば、決して高いは思わず、純粋に来てよかったなぁと思った。

気持ちよく、昼から蕎麦前を満喫し、店を後にした。

 

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[立会川 吉田屋]
定休日:火曜、月に一度連休あり
営業時間:月・水~金11:00~14:00、17:00~20:30(L.O)、土11:00~20:30(L.O)、日・祝11:00~20:00(L.O)
住所:品川区東大井2-15-13
アクセス:京急線 立会川駅から徒歩約5分

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