江戸食と酒と旅の話

江戸文化好きライター・花松遊美のブログ

初めての大山詣りへ。自然と大山阿夫利神社でパワーチャージする旅【後編】

大山阿夫利神社への旅後編。

前編はこちら↓

kamakura-enoshima.hatenablog.jp

 

清々しく和やかな雰囲気の境内

ゆるやかな坂道を登り、間もなく見えてきたのは、鳥居の前の土産屋や食事処、カフェなどが並ぶ中腹。そして、さらに階段を登ると、その先に大山阿夫利神社下社の鳥居と社がある。

観光地なのだから当然といえば当然なんだけど、14時頃で参拝のピークを過ぎている(登山客も多いので早くから活動する人が多い)にもかかわらず、どこかほっとする"賑わい"があった。
いまは平成最後の年、2019年。大山参拝が大ブームとなった江戸時代が終わった年から数えても、150年の月日がたっている。科学や文明の発達により、江戸時代に比べたら神様仏様への信仰心も格段に薄れている。でも、山に登りたい、心が洗われるような山からの景色を見たい、神社にお参りしたい、という日本人のDNAはすたれていないのだなぁと思わされた。

そして、境内は、清々しかった。

厳かな雰囲気ではなく、登山客が一服したり参拝者はお参りをしたり写真を撮ったり、相模湾や富士山が見える展望を楽しんだり。みんな自由にのびのび過ごしている。

途方もない歴史をもつにも関わらず、ほっとする、どこかあたたかさを感じる神社だった。

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そして、私はというと、相模湾と遠くにうっすら見える江の島の景色にちょっぴり感傷的になる。なぜかと言えば、故郷(地元)の戸塚宿(⁉)と江の島は、ほど近い距離。なんだか遠い地(県内だけど……)から我が故郷を眺めているような気分になった。

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参詣を済ませ、御朱印とおみくじをもらい、大山の水とやらを飲んだり、上社へと続く階段を覗いたり(覗くだけ!)、小さな滝を見に行ったり、すっかりミーハー心を満たし、次に向かったのは、大山寺だ。

山を下り、大山寺を目指す

大山寺へは、大山ケーブルカーで行くこともできるのがだが、ケーブルカー待ちが行列で次の便に乗れるか怪しかった。また「大山MAP」を見ると、下社から大山寺まで20分とあったので、ちょっと散策がてら歩いてみることに。

ところが、実際に下ってみると、本格的な登山は経験がなく運動不足に加え、足元は伸び切ったスリッポンという私。想像以上に急で険しい道におろおろひやひや、延々と続く石階段に足ガクガク、という感じで、30分以上もかけて大山寺へ(っていうか本当はもっと長かったんじゃ?と思うんだけど)。

しかも、寺に着く頃には、太ももが笑ってしまい、緩やかな階段になっていたものの、彼氏に摑まって歩くような状態。準備運動……するべきだったよね⁉ 

こじんまりとした境内と鐘の音に癒される

とはいえ、大山寺もまた、ほっと癒されるような寺だった。こちらも歴史は古く、天平勝宝7年(755年)、東大寺を開いた僧、良弁による創建と伝えられている。

 

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本尊に祀られている不動明王鎌倉時代のものだそう。こじんまりとしたお寺なのだが、妙に落ち着く。そして、お参り後に御朱印をもらうと、「ようこそ大山寺へおいでくださいました」と笑顔で対応してくださり、苦労してきた甲斐があったなぁという気分になった。

境内には、本殿、小さな塔(宝篋印塔という)、小さな滝(倶利伽羅滝だって)などがある。あとは、1回200円で鐘を鳴らせるといううれしいオマケも。さっそくやってみたところ、ゴ〜〜〜ンと癒やしの音と振動が響き、しばし心を静める時間に。

気持ち的には、ここまでの疲れもすっかり癒やされて、寺を後にした。

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この後、大山ケーブル駅まで、再び歩くことにした私たち。幸い、大山阿夫利神社下社から大山寺までの道のりと比べるとかなりゆるやかで、無事大山ケーブル駅にたどり着けた。と、思っていたのもつかの間。バス停留所まで続く階段を下ると、もう太ももががくんがくん。

だいぶ前からリュックは彼氏に押し付けていたのだが引き続き背負わせ、私は、ときに手すりにすがりながら歩くハメに。極め付けは、バス停が見えたぞ!というときに、発車しま〜す!の掛け声が……。え、また走るの?ヤダ……と思いつつ、このバスを逃して、何十分か待つのもそれはそれでヤダ……てことで、結局、がくんがくんの太ももにムチを打ちながらダッシュするというオチに。

想像の10倍くらい体力を消耗した大山詣りの旅。でも、江戸時代の人々に想いを馳せつつ、歴史ある寺社や自然にふれ、たっぷりパワーチャージできた。

次回は時間と体力を蓄えて、頂上を目指したい。

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